China Groove③  ~追憶の北京駅~

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王府井の地下街で昼食(もちろん日本食)を食べ、そのままホテルに戻るのももったいないと思い、北京への礼儀として、とりあえず、天安門詣ではしておこうと再び歩き始める。
天安門周辺もきれいになっていて、ゴミひとつ落ちていない。
清掃だけじゃなく、交通整理のボランティアまでいて、かつての北京ではないことをここでも改めて実感する。
天安門では、毛沢東のお顔を拝見しただけで、今回は門もくぐらなかった。
天安門から国の機関のある駅まで地下鉄で移動し、事務所を訪問してこの日の仕事は終えた。
そこからホテルまでは、地下鉄で4駅。
ホテルでする仕事はあったけど、のんびり1時間かけて歩いて戻った。
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ホテルへの道中の途中、北京駅前を通って帰った。
北京駅は、23年前、大学卒業旅行で訪れた思い出の駅。
上海から36時間の鉄道旅を終え、疲れきった体で駅前に出た。既に夕暮れに差し掛かってて、駅周辺を見る余裕もまるでなかった。そこから北京の宿探しに2時間以上歩き回ることになる。目当てにしていた宿は満室で、途中知り合ったイギリス人に教えてもらった" very cheap!!"
という格安の宿も満室だった。絶望的な気持ちになりながらも、宿を探さなければならない。最後の切り札として高級ホテルに掛け合ったら一部屋空いていると言われた。けど、1泊1万5千円と言われ、迷ったあげく断った。所持金はあったけど、これまで節約旅行をしてきたことが全て無駄になるような気がしてあきらめた。そこから重い荷物を担いだまま、寒空のなかあてもなく街を歩き、宿を必死で探した。腹はペコペコで正直、倒れそうだった。ようやく見つけた宿は、1泊900円のドミトリー。治安とか衛生とかもう、どこでもよかった。とにかく横になりたかった。中国バックパッカー旅行の一番つらい時だった。
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そんな追憶の北京駅の姿は、23年前と変わらない姿だった。
そして、駅周辺にあふれる人の様子も、基本的には23年前と変わらないような気がした。
多くの人が、両腕にかばんや、ずた袋のような荷物を抱え、駅へ向かい、駅から出てくる。
帰郷なのか、出稼ぎなのか、旅行なのか、それは分からない。
それは、空港にいる客層とは明らかに違う。
その様子は、戦後復興期の日本の姿にもオーバーラップする。
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北京駅からホテルまでは30分くらいの距離にあった。
あえて表通りではなく、裏の路地を歩きながらホテルに戻った。
駅周辺とはいえ、ここでも一本裏に入ると決して油断できる雰囲気ではない。
生活エリアに入ると、僕は完全に浮いてて、「こいつ何でこんなところ歩いてるんだろう」という視線を感じる。。
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自転車の荷台で売るパイナップルおじさんから、一切れパイナップルを買って食べた。
衛生面は心配だったけど、何かうまそうだった。
パイナップルおじさんの愛想は悪かったけど、パイナップルはうまかった。
そして、まだ、日が暮れる前だったけど、少し疲れた僕はホテルに戻り、夕寝についた。
                                   (2009.2.26 北京にて)
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by huehuki-pi-hyoro | 2009-07-11 01:38 | 旅日記  

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