北京の休日③ ~廃墟~

半年前の北京の休日レポート最終回。
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近代化が一気に進む北京の象徴として建設が進んでいた中国国営中央テレビの複合ビル。
(写真は建設が進んでいた頃の写真。ロイターさんのサイトより借用。)
この建物が、春節(旧正月)のお祝いの花火・爆竹が原因で焼け落ちた。
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このニュースは、僕が北京行きの準備を進めている頃だったから、そのニュースには敏感に反応したし、その現場がどうなっているのか、自分の目で確かめたかった。
ところが、事前に場所などを調べていくことを忘れてて、また、わざわざ行く暇もないだろうと、基本的には諦めていた。
しかし、神は見捨てなかった。(そんな大げさなことではないけど・・・・)
ツアーに参加してた初老のサラリーマンと、「どこにお泊りなんですか」なんて話をしてたら、「あの火事になったテレビ局知ってます?あの現場のすぐ側のホテルなんです。」って話になった。
「えっ、僕、それ見たいんですが、場所教えてもらえませんか?」と食いついた。
彼は、ホテルの部屋に入って目の前に入る光景に驚いたと興奮気味に話してた。多分、その話がしたくてしょうがなかったんだろう。僕が即座に反応したもんだから、嬉しそうに場所を教えてくれた。
で、僕は、その彼が降りたホテルで一緒に降りて、彼とは別れ現場までひとりで出かけることに。
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ホテルの前で降りてみたものの、高速道路に遮られ、ビルが見えない。
しかし、言われた方向に歩くと、黒いすすに包まれたその異様な威容が見えてきた。
シャレを言ってる場合じゃない。中国の威信が崩れたのだ。
国営放送のビルが、正月の花火が原因で全焼してしまったのだ。
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横に回り、後ろに回り、出来るだけ近くまで行って、その廃墟を見渡した。
火事から1ヶ月近く経っていたけど、何も手が施されてないように見える。
工事現場の入り口に立っている警備員が、お前は何をしに来たんだと言わんばかりに僕の方を見ている。
あまり深入りすると痛い目に逢うかもしれないという怖さもあり、さりげなく、横から、後ろから1枚づつ撮る。
あまりにも哀れな姿だった。
本当なら9月の今頃、華々しく、超高級ホテルや商業施設がオープンしているはずだった。
それが、違法の花火打ち上げで、莫大な国家予算をかけて建設したビルが全てを失った。
これほどまでに巨大な廃墟を見たことがない。
思い起こすのは、ホテルニュージャパンの火災の跡の姿。
どんな風に建て直すのか、諦めるのか、ぶっ壊してまた同じものを作るのか。
中国の威信、馬鹿馬鹿しい暴挙と目の前の現実。
「これが中国さ」と大雑把にまとめていいものなのか・・・。
このビルから地下鉄駅につながる地下街はきれいに整備されていた。
少なくとも、この地下街だけは、主役の再登場を待っているだろう。
                                          (2009.3 北京の休日)
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by huehuki-pi-hyoro | 2009-09-13 22:21 | 旅日記  

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