大正モダン
2010年 01月 31日
先々週になるけど、伊勢本街道の奥津宿を訪れた。
街道筋は、地元の女性たちが中心になって“のれん街道”を仕掛けている。
古い商家も普通の民家も、みんなが協力してそれぞれののれんを飾り、歩く人を楽しませている。
この商家は、かつての呉服屋さん。
無理を言って中に入れていただくと、中はまさに“まちかど博物館”。
改装もされず、当時の建物のまま残されている。
もちろん、呉服がそのまま置いてあるわけではないけど、当時の雰囲気は醸し出している。
そして、驚いたのが、この和服の女性の置き物(という表現でいいだろうか。)
実はこれ、大正時代に実際に使われていた当時の“マネキン”。
正面から見てたら、絵か、何か芸術作品と思ってた。
横から見れば、その仕組みが分かる。
反物が上からかけられ、額の空いた部分にその反物がはまり、絵の女性がそれを着てるように見える。
これを見るだけで、相当の価値がある。
家の奥から出てきてくれた、店をかつて営んでいたおばあちゃんも生き証人として価値がある。
おばあちゃんは、それがそんなに価値があるとは思ってない風だった。
もし、奥津宿へ行くことがあれば、是非、このお店を覗いてみてください。
おばあちゃんは、いつでも見に来てもいいよと言ってたし。
by huehuki-pi-hyoro | 2010-01-31 00:20 | 旅日記