里山へ

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台風が近づく不安定な天気のなか、西へ車を走らせた。
途中、滋賀の新名神では、かつて経験したことのないような土砂降りに遭った。
バケツをひっくり返したような雨ってのは、こういうのを言うんだろう。
ワイパーを最強にしても全く効かない。前を走る車も急にブレーキをかけ速度を落としていた。
前が見えない高速道路は、さすがに危ない。僕も一気に速度を落とした。
ゲリラ的に降る雨を抜け、途中2回休憩をしながら、4時間半かけて女房の実家へ。
もう、うちの子どもも中学生になったから、プールへ連れて行く必要もない。
息子が生まれてから18年、ここへ来たら毎年プール三昧だったけど、その必要はもうなくなった。

女房の実家は、六甲山の裏手の里山にある。
ありきたりな言葉だけど、ここへ来ると心が癒される。
ここへ来て何か重い気持ちだったことはないような気がする。
あっても、ここに来れば忘れていたし、忘れるために来てたこともあるような気もする。
山や田畑の風景は、どこの田舎にもあるような景色だけど、それでも僕はこの景色を見てるだけでいい。
優しい風と、心地よい空気がここにはある。
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甲子園球場にひとりで行った昨日の朝。
始発電車に乗るために、夜明け前に家を出た。
駅までは歩いて30分。こんな早朝に駅まで車で送ってもらうわけにはいかない。
前日に「歩いていくからいいよ。」と伝えていた。
歩いて行く先に見える空が、みるみる表情を変えていた。
赤らむ空、それをさえぎる雲、そのコントラストは30分のうちに何度も表情を変えていった。

昨日、1日甲子園に行っただけで、今日、帰ってきた。
僕意外の家族(義妹家族も)は、隣町まで遊びに行ってたらしい。
そして、娘だけを連れて帰ってきた。
女房には、ひとりになったお母さんとたっぷり話してやりなよと。

娘と2人っきりの遠距離ドライブは初めてだと思う。
娘は後部座席で寝てたし、ほとんど話してない。
起きたと思ったら渋滞中には本を読んでいた。
読んでいたのは、漫画でも雑誌でもない。後で聞いたら、推理小説を読んでたらしい。
文学少女か?

家に戻り、晩ご飯を買いに、近所のスーパーへ。
娘に「行くか?」って聞いたら、行くという。
ここでようやく話した。
中学、楽しいか?塾やってけそうか?部活の練習はどんなことやってんのか?とか・・・。
学校は楽しいって言ってた。隣の席になった男の子とも話すと言ってた。

塾に行き始めてまだ2日目。
そんなに遠くないから、自転車でひとりで行かせたし、ひとりで帰っておいでと伝えた。
ところが、9時10分を過ぎても帰ってこない娘に、ちょっとした不安がよぎる。
そもそも何時まで塾があるかも聞いてないのがいけないんだけど、まあ、まだやってるならその様子も見れるし、先生に会えば、挨拶してもいいかなって気持ちで塾の方へ自転車を走らせた。
すると、商店街の向こうから女の子3人組が歩いてる。
「あっ、お父さんだ。」まだ、娘と僕は分からなかったけど、娘から声をかけてきた。
「こんな時間までやるんだ?」「ごめん、ちょっと遊んどった。」
僕は叱るわけじゃなく、これからのルールってことでこう言った。
「塾の帰りは遊ぶのやめような。もう9時過ぎだぞ。遊びたければ、昼間遊びな。なっ。」
僕に怒られたことがほとんどない娘の目には、ちょっぴり涙が浮かんでいた。

あと2、3日は父子家庭になる。
いつもとは違う感じがする。
こんなときこそ、もっともっと話をしようかと。
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by huehuki-pi-hyoro | 2010-08-12 23:38 | 旅日記  

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