one day in 上海⑥ ~隣国の友人たち~

結局、僕は2日目の夜、上海蟹レストランから、日本人が多く住む町に向かった。
ホテルからレストランに向かう間に、そのガイドのH君が教えてくれた店に行くために。
ネットで調べたら地下鉄で行けそうだったから、僕は夜遅かろうがひとりで行くつもりだったんだけど、H君に聞いたら、その路線は夜は動いてないという。
聞いてよかった。大都市とはいえ、日本人的感覚では痛い目に遭う。
彼はとても親切で、たったひとりだけ希望した僕を、タクシーでご案内してくれるという。
ありがとう。彼が持ってた会員カードで割り引きまでしてもらったし、娘へのお土産にもなったし。
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翌朝、僕は仕事仲間とは別れ、ひとり日本に戻った。
タクシーで空港まで向かうつもりだったので、タクシーの予約が必要かどうか聞いてたら、ちゃんとお迎えの車を用意してくれているという。
ただ、朝6時15分出発。
早朝なので運転手だけ来るかと思ってたら、旅行会社の若い中国人の女の子が迎えに来てくれた。
チェックアウト時に、インターネット料金でちょっとしたトラブル(というかフロントの手続きミス)があったから、彼女が来てくれたことはすごく助かった。(といっても約2,000円払うか払わないかって程度だけど)
それから、朝食時間前だったから、朝食はあきらめていたのに、彼女が交渉してくれて、ちょっとした朝食お弁当まで用意してもらった。
彼女はまだ20代前半かと思うような若い子。明らかに眠そうだったけど、おもてなしは完璧だった。
とても親切で、空港に向かう車のなかでも、いろいろ気を遣ってくれる。
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車窓から、雲に隠れたかすんだ朝日が見えてきた。
前日、仕事やらでほとんど寝てない僕は、だんだん眠気に襲われ、こっくりし始めた。
彼女は、後ろを振り向いて僕に何かを話し始めようとしたけど、眠ろうとしている僕を見て、「あっ、ごめんなさい」と小さな声で、話しを止めた。
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空港までは約1時間。うとうとしながら、ときどき外を見ながら、あっという間に1時間は過ぎた。
郊外の団地の向こうに見える朝日もだんだん上がってきていた。
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空港に着くと、彼女は最後まで着いて来てくれるという。
「いや、もういいよ。ありがとう。あとは、もうわかるから大丈夫だよ。本当、ありがとう。」
僕は、朝食弁当に入ってた果物2つを彼女にあげた。
「僕、これ食べないから、あとで食べて。」
そして、僕は、空港の入り口で彼女と別れた。
「ありがとう。謝謝。」と、手を振って別れた。

空港には、万博来場者への感謝の言葉を掲げた看板がまだ残ってた。
ずっと残されるのかも知れないけど、上海を訪れた僕たちに感謝してますという言葉は、そのまま返してあげたかった。
前回来たときも、上海で出会った人たちはみんないい人たちだった。
そして、今回も。今回は友だちになれたと思ってもいいほどの感覚すらあった。
もし、また上海に行くことがあれば、みんなにもう1度会いたい。

海峡のもめごとがあった時期だっただけに、実は、行くまで少し心配だった。
けど、そんな心配などまるでない。
もちろん、不快に思ってる人たちもいるとは聞いた。
けど、そうでない人たちもいる。

昨日、内閣府の調査で、中国を不快に思っている人が78%もいるという結果が出た。
それは哀しい。

少なくとも、僕は、隣国の友人だちと仲良くできるし、仲良くしていきたい。
また、会えることを楽しみにしている。
再見。また、どこかで。
                      (2010.11.19 上海にて)
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by huehuki-pi-hyoro | 2010-12-19 20:42 | 旅日記  

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