神島・最後の監的哨で飛んだ ~その火を飛び越して来い~
2011年 06月 30日
三重県鳥羽市の離島・神島。
神島の名所といえば、三島由紀夫の小説「潮騒」で有名になったこの監的哨(かんてきしょう)。
この日本の文学・映画にとって歴史的な場所が老朽化から立ち入り禁止になるという。
→ 立ち入り禁止のニュース
6月末で閉鎖になるというこのニュースを知って、僕は、あえて、この6月最後の日に神島にやってきた。
ここだけは見ておきたい。ここだけは入っておきたい。
先日見た友和・百恵バージョンの映画の名シーンが生々しく蘇る。
ここで吉永小百合も山口百恵もはたまた堀ちえみも名シーンを演じたのだ。
もう、ここに入ることができなくなってしまう。
ならば、最後にあの名シーンを再現しよう。
実は行くまでは、僕が飛ぼうかと思ってた。
けど、現場に行ったら、そんな軽々しいことはできなかった。
所詮、僕が飛んだところで、ささやかな思い出とおちゃらけでしかない。
やはり、ここは、島の案内をしてくれた神島の次世代を担うリーダーに飛んでもらおう。
「飛びます?」
彼は躊躇することはなかった。
彼こそ最後に飛ぶ価値のある相応しい人物。
そんなわけで、最後の「その火を飛び越して来い」をどうぞ。
若干、欽ちゃんジャンプ入ってますが。
あっ、正真正銘の欽ちゃんだった。
よかったんだ。
撮影した僕も満足だった。
こんなシーンに立ち会えるなんて。
神島の監的哨よ、永遠に。
(実際には、6月末ではなく、もうしばらく後に閉鎖されるそうです。
行きそびれている方、お早めに神島へ。お食事、とばーがー、お泊りも是非)
もう、こんな風に飛ぶことは出来なくなってしまう監的哨。
けど、少なくとも、外からは中が見えるようにしておいていただきたい。
戦時中から残された建物としてももちろん貴重なものである。
そして、日本の文化の貴重な遺産である。
どうか、どうか、ここに日本の文化を残してください。
(2011.6.30 神島にて)
by huehuki-pi-hyoro | 2011-06-30 16:38 | 旅日記