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ちびっこ広場

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6年前、土地をあちこち探しても、なかなか「これっ!」というイメージのところに出会えなかった。けど、ぼちぼち決めないとと後がない状況だった。このまま、いい土地に出会えなかったら、生まれ育ったふるさと・豊橋で暮らしたいという思いも諦めなければならないと思ってた。
不動産屋からの情報は枯渇し、名古屋郊外で探そうかと思ってた頃、建築事務所に勤める友達からFAXが入った。
立地はよかった。しかも、僕が通った小学校区域。市電の停留所にも近い。価格も広さも手ごろ。後は、現場に行ってのイメージのみが残された。
週末にすぐに現場に行った。近くに車を止め、現場まで歩いた。周囲の雰囲気は悪くない。閑静な住宅地だ。そして、すぐ近くにちょっとした公園があった。実は、最大の決め手は、この公園だった。幼稚園の子どもがひとり遊んでいた。まだ、うちの子どもたちも小さく、公園のそばっていう条件は大歓迎だったし、このちっぽけな公園を見ていて、どこか安心できる印象があった。

その公園が来月末でなくなる。
もともと、この公園は市の公園じゃなく、個人の方が土地を遊ばせとくなら公園にでもということで、遊具やベンチなどを「赤い羽根募金」とかで調達しながら、子どもたちが遊べる公園にしてくれていたところだった。それが、もろもろの事情でその土地の活用を考えなければならなくなった。
そもそも公園など近くにない地域。しかも、子どもをいかに守ってやるかが地域の大きな課題になっている。地元の子ども会、地域の役員、その公園のすぐ裏に住んでいる市会議員が集まって存続を求める会議が開かれたが、結局諦めざるを得なかったらしい。
市も、その土地を買い上げるだけの財政がない。残念だけどしょうがない。僕にはどうすることもできない。

息子や近所の子どもたちと、ここでミニ野球もやった。娘とシーソーもやった。お祭りはここに集まってわいわいやった。夏の夜には花火もやった。学校へ行く通学団はここが集合場所だった。僕と言うより、息子や娘にとって思い出の公園がなくなる。

ジャングルジムや滑り台はどこに行ってしまうんだろう。公園には、うちの息子が考えた標語が掲げられた看板がまだ残っている。この看板も、どっかへ捨てられてしまうんだろうか。捨てられるくらいなら、記念にもらっておこう。門の前にでも設置するか。
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by huehuki-pi-hyoro | 2006-02-25 18:11 | 日記  

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