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ホンモノ

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とある山梨の町で講演。
(といっても思いっきり写真に駅名出てますが・・・)
8時半過ぎに家を出て、9時過ぎの新幹線に乗り、静岡乗換えでその町まで家から約3時間。11時半に駅に着き、主催者の方とランチミーティング。
山梨名物「ほうとう」をいただく。(ほうとうを知らない人に説明するとすれば、あつあつの野菜たっぷりのごった煮極太うどんといえばいいだろうか。)僕は、このほうとうが大好きで、山梨に来ると必ず食べる。主催者の人は、この暑いのにほうとう食べる人なんかいないと言ってたけど、外から来る者からすれば暑い寒いは関係ない。皆さんも名古屋へ来たら真夏でも、みそ煮込みうどん食べたいって言いませんか?

講演は2時から。会場には約70名の観光に取り組もうという市民の方たち。意外といっては失礼だと思うけど、寝てる人はひとりもいず、目が輝いてた。
講演終了後、都合のいい特急電車まで1時間半ほど時間があった。主催者の方が気を使って、国宝のある寺や、竹細工の工房に連れてってくれたけど、それでも30分時間が余った。僕は「もういいですよ」と駅で降ろしてもらい、駅周辺に新しく整備されたという町並みを散策した。

ホンモノ_b0041442_2281485.jpg電車から見たときは、面白そうな建物が続いているように見えたけど、歩いてみるとまるで面白くない。それは「ニセモノ」だからだ。“平成の古都”だそうだ。そもそも、平成の古都なんていうこじつけがおかしい。まるで間違っている。誰が、このニセモノの町を見て面白いんだろう。誰が、古都の風情を感じるんだろう。観光客も喜ばない。確かにきれいな町並みだけど、きれいな町並みなら違う手法もあると思う。無理やり、古都風のデザインをホンモノ_b0041442_2283969.jpg持ってきたがためにどこもぎこちないように僕は感じた。

僕は、講演で「ホンモノ」じゃなきゃダメですよと話してきたばかりだった。来たときは車で通り過ぎただけだったから、特に思うことはなかったけど、先にこの町並みをじっくり見てたら、「あの駅前はダメです」などと毒舌を吐きかねなかった。よかった。
ホンモノでなければ、観光客は感動しない。
この町にはあと3回行くことになっている。ホンモノを見つけましょう、ホンモノを。

by huehuki-pi-hyoro | 2006-08-29 22:08 | 日記  

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