アビーロードで雑魚寝を

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フジロックで4泊したペンション「アビーロード」。
ロックフェスにふさわしい名前だ。
行きたかった前夜祭には間に合わず、僕は新幹線・越後湯沢から会場への直通バスの終点から直接、アビーロードに向かった。ペンションに着いたのは深夜12時。
チェックインは11時までと書いてあったけど、オーナーの若奥さんが起きて待ってくれていた。
相部屋を申し込んでいたけど、着くまでは何人部屋かまったくわからなかった。まあ、4人部屋ってのはないだろうから、8人部屋くらいだろうなとは覚悟してたけど、案内されて扉を開けるとだだっ広い超大部屋だった。
僕の寝るふとんは既に用意されていて、名前がおいてあった。そして、隣には既に眠りについているフジロッカーズ。物音を立てないように、そぉーっと荷物を置き、そぉーっと着替え、風呂に入ったあと、僕も眠りについた。
初日は、部屋の半分程度だったけど、2日目、3日目からは、部屋じゅうにふとんが敷き詰められ満員状態。たぶん、30人は寝てたと思う。これを雑魚寝といわずして何と言おう。これだけの大部屋は、中学校の修学旅行以来だと思う。しかも、見る限り間違いなくみんな僕よりも年下。いや、だいぶ、年下のロッカーズたち。
朝出る時間も、帰ってくる時間もみんなばらばらだし、必ずどこかで寝てるやつがいる。だから、隣の布団のロッカーズが起きてても、会話をすることはまったくなかった。
ちょいと会釈をするか、廊下ですれ違って、おはようございますというだけだった。

最終日になって、ようやく部屋にいる隣のふとんの若者と話をした。
深夜1時を回ってたけど、部屋にいた数人、みんな起きてた。部屋の片隅では4人くらいの仲間同士で着ている連中が酒盛りをしていた。それに混ぜてもらおうかと思ったけど、翌日早かったし、その時間から酒盛りで盛り上がろうという気力もなかった。
隣のふとんの若者は茨城から来た大学2年生。バイトで金をためて、とにかくフジロックに来たかったんだという。僕と同じで、どうしても誰っていうアーチストもいず、この雰囲気を味わいたかったと言ってた。互いに、見たアーチストの話をし、そして、僕は彼の大学のこと、そして、彼は僕の仕事のことを聞きあった。
暗い部屋だからだと思うけど、彼は、僕を20代後半から30代前半じゃないかと思ってた。「いや、もうすぐ45だよ。」と言うと驚いてた。彼の両親は2人とも47歳。僕は息子と話しているような感覚で、話を続けた。1時間くらい話しただろうか。
「親父の年になっても、フジロック来いよ。」
最後は、そんな言葉をかけて、僕は眠りについた。もう2時を回ってた。

ペンションには、まだ、幼稚園くらいの幼児が二人。お母さんがペンションを切り盛りし、お父さんは「フジロックに行ってお手伝いしてるよ」って言ってた。
ペンションの雰囲気は悪くなかった。風呂もちゃんとしてるし、朝ごはんもおいしかった。そして、何よりも名前が気に入った。
来年もここに来たい。
この兄妹たちも、これから何年も通っていくうちに、知らぬ間に大きくなってくんだろうなと思いながら・・・。
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(↑こんな雰囲気の大部屋で僕は4泊5日間をフジロッカーズたちと雑魚寝した。)
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by huehuki-pi-hyoro | 2007-08-08 22:35  

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