愛と潮風とロックンロール①
2008年 04月 13日
無人の駅を降りてから、会場までの案内図。
手書きの案内図が、いかにもこのフェスのあたたかさを象徴している。
会場は、三河湾のまんなか。リゾートホテルの駐車場とビーチの芝生広場に2つのステージが組まれている。
僕が着いたのは2時過ぎ。すでにフェスは中盤に差し掛かっていた。
入場ゲートを通り、メインステージに行こうと思っていると、ビーチステージから僕好みの音が聞こえてくる。そして、歌っていることも凄くいい。メッセージがダイレクトに伝わってくる。
そのまま僕の足は、ビーチステージに向かい芝生に座り込んだ。
偶然にも会場に来てた会社の仲間が声をかけてくる。
彼は9時から来てて、既にかなりの酔っ払い状態でご機嫌だった。
僕も生ビールを買ってきて、そのまま気持ちいい音と潮風にあたりながら寝転がってた。
さっき聞こえてきてた音はまだリハーサルで、僕が座ってまもなく本番が始まった。
そして、愛と平和を声高にボーカルが叫んでいた。
そうだよな、愛とか自由とか平和って堂々と叫んでいいんだよな。
普段仕事をしているとそんなことを忘れてしまう。
僕の目からは涙がぽろぽろこぼれていた。
そう、愛と平和って叫んでいいんだよ、分かち合っていいんだよ。
フジロックもそうだけど、音楽フェスには愛と平和が転がっている。
みんながみんな、多分、それを求めている。
愛と平和というと大げさだけど、何も考えなくてもいい時間って平和だと思う。
メインステージの前で踊り狂っている若者たち。
いや僕のような世間的にはおっちゃん、おばちゃんもいたか。
みんな幸せそうだ。本当に幸せそうだ。
それぞれの好みもあるだろうけど、目の前で繰り広げられる音楽のシャワーにみんなが気持ちよくなろうとしている。僕も、知ってるバンドはひとつだけだったけど、ほとんどのバンド演奏の最後には、みんなと同じように体を揺らし、手拍子をとっていた。
「冷たい、冷たい!」といいながら水をかけあっているおバカなやつら。
浜辺で寄り添っているカップル。
メインステージの横で延々と絵を描き続けるアーチスト・・・。
いいなあ。平和な風景だ。(特におバカなやつら)
仕事人間である時間が9割以上を占めている僕の姿はやっぱり仮の姿でしかない。
ここにいる僕自身が本物の僕なんだと思う。
ちょうど先週、昨年度の仕事がほぼ終わったこともあって、僕の心は100%に近い状態でピュアになっていった。
楽しい。気持ちいい。ここに来てよかった。
僕が見たバンド
・花&フェノミナン
・ソウル・フラワー・モノノケ・サミット
・佐藤タイジ
・SOIL&“PIMP”SESSIONS
・曽我部恵一BAND
・Dachanbo(すいません、耳がやや不調なため途中で失礼しました)
さて、今日は2日目。
ぼちぼち出掛けるか。家から出掛けられるフェスって本当にいいな。
今日は、エゴ・ラッピンかぶりつきで見てきます。では。
by huehuki-pi-hyoro | 2008-04-13 10:44 | 音楽