FUJI ROCK ~somewhere over the rainbow~
2008年 07月 28日
3日間のフェスが終わった翌朝。早朝からバス乗り場に並ぶ僕らに最後の演出をしてくれてるかのように、苗場スキー場の空に虹がかかってた。
「終わっちゃいましたね。」昨日、全てが終わり部屋に戻ると、隣で寝ていた20歳の青年に笑顔でそう声をかけられた。「終わっちゃったね。」お互いのその言葉が、FUJI の全てを表してると思う。まだ終わりたくない。叶うものならば、いつまでもこのフェスが続いてくれたらと、ここに来ている誰もがそう思っているだろう。
FUJI ROCKERSたちとの出会い、別れ。笑いがあふれ、みんな気持ち良さそうで、幸せそうで、そしてみんなただただ音楽が大好きな仲間たちととことん楽しもうと思ってる。
4万人入るメインの大会場だろうが、高原の丘の上だろうが、食堂の裏の掘っ立て小屋だろうが、ショップの前だろうが、とにかく、朝も昼も夜も真夜中も、音のあるところに人が群がり、手拍子をし、踊り、歓声をあげる。
毎日考えているのは、次はどのライブをみて、どこでメシ食おうかってことだけ。
ここには、インターネットもテレビも、新聞もない。もちろん、刃物も絶望的な無差別な殺意もない。純粋に、純粋に音楽を楽しみ、自然を満喫しながら、ともに生きていることを喜びあっている。
今年は、去年よりも多くのFUJI ROCKERSたちと話をした。今年はひとりで来たという滋賀の陽気な青年、去年も同じ部屋で泊まってて思わぬ再会となった茨城の大学生、同じ愛知からひとりバイクでやってきた抹茶栽培をしている僕よりも年配のおっちゃんロッカー、初日に熱中症で倒れて肩を脱臼しても三角巾で手をつって3日間過ごした20歳の青年、ジェイコブ・ディランのライブ待ちのとき僕の来ているディランのTシャツがかっこいいと話しかけてきた30代の幸せそうで仲がよさそうなカップル、そして、蒲郡から前の日に決めて車でやってきたA君・・・。
今朝、苗場の空にかかってた虹を見ながら、僕は、またここでの夢を描いていた。
FUJI ROCKERSのみんな、また、来年会いましょう。
by huehuki-pi-hyoro | 2008-07-28 21:51 | 音楽