カテゴリ:旅日記( 278 )

 

Down South in SINGAPORE⑦ ~イスラムの街へ~

スコールがあがったばかりの蒸しっとしたシンガポール。
ラッフルズ・ホテルを後にし、僕はイスラム街に向かった。
ラッフルズ・ホテルからイスラム街までは1キロくらい。
歩いてまちを巡るにはちょうどいい距離だった。
けど、思わぬスコールによる30分のロスで、予定は狂っていた。
僕の予定では、イスラム街~インド人街~地下鉄に乗ってアポ先へ・・。
何かを削らなければならない。少なくとも地下鉄は諦めどこかでタクシーを使わなければ間に合わない。既に時計は2時を指していた。アポは4時。別行動しているクライアントさんよりは、先にその場で待ってなければならない。
時計をみながら、僕は残りの時間と戦っていた。
そして、15分ほど歩くと、モスクの後ろ姿が見えてきた。
ここで何分過ごそうか・・・。そう思いながら、僕はモスクの正面に向かった。
                               (2008.1.29 シンガポール・イスラム街)
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by huehuki-pi-hyoro | 2008-02-19 00:48 | 旅日記  

Down South in SINGAPORE⑥ ~ラッフルズ・ホテル~

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マーライオンから血債の塔を通り過ぎた裏手あたりにラッフルズホテルはあった。
空は次第に怪しくなっていて、ホテルに着く頃にはパラパラと小粒の雨が降り始めていた。
思い出してみると、シンガポールでちょっとときめいたのはここだけだったと思う。
行く前に行きたいと思ってたのは唯一ここだけだったかも知れない。
それは、もちろん、村上龍の映画と小説の舞台だったから。
僕は小説は読んでないけど、映画はテレビで見ていた。
ホテルが主役の映画ではないけど、そこに映されていた映像はなんとなく覚えている。
ラッフルズホテルは、100年以上前に建てられた全室スイートの超高級ホテル。建物自体にも歴史と風格があり、気品を保ってきたシンガポールのひとつの象徴としての存在感がある。
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独特の雰囲気を感じるエントランス。遠くに見えるインド系の服を着た大柄のドアマン。
あっ、彼がいる。彼は地球の歩き方にも顔写真が載ってる名物ドアマン。
どこまで入っていいんだろうか。どこかで彼に止められるんだろうかと思いながら、さりげなく横を通り過ぎた。エントランスでは何も言われず、中もすんなり入ることができた。ただ、入れるのはどうやらそこらあたりまでで、ショップやレストランは利用できるようだったけど、それ以上の中には入れる雰囲気ではなかった。
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僕は、ラッフルズホテルの雰囲気が味わえただけで満足していた。
そして、すぐに次の目的地のイスラム街へ向かおうと外へ出た。
すると、さっきまで小粒だった雨は、本降りになっていた。これがスコールなんだ。学校で習った熱帯地方のスコールってこれなんだ。雨は、本降りどころか、いわゆるバケツをひっくり返したような凄い状況になっていった。これは、傘をさしても歩けない。タクシーで次のところに向かうか。いや、向かったとしても、そこもこの状態だから、歩けるはずがない。ならば、ここでスコールが通り過ぎるまで待ってよう。
僕は、ラッフルズホテルのエントランスで30分ほど、ぼーっと外を見ていた。
外を見ていたというよりも、ずっと雨を見ていた。
屋根のあるところにいたけど、激しいスコールのしぶきが少しかかってくる。
タクシーでホテルにやってくる人たち、大型バスで見学だけにやってきた日本人観光客たち、宿泊してるらしき欧米の金持ちそうな家族たち・・・・・。
ラッフルズホテルで、スコールをずっと見てたってのもいい思い出じゃないか。
なにか贅沢な時間を過ごしているような気がした。
そして、ただ雨を見ていただけの、その30分は飽きることがなかった。
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有名なドアマンの様子もずっと見ていた。
彼は一生懸命働くって感じでもない。割と、だらだらとやっていた。超高級ホテルにありがちな過剰なサービスもなければ、緊張感もない。これが彼のキャラクターなんだろう。
雨は、徐々に小雨になってきた。
どのタイミングで出ようかと思ったけど、傘がいるかいらないかくらいのタイミングで僕は外に出た。
ホテルを出るとき、「May I take a picture with me?」とドアマンに声をかけた。
愛想のいい笑顔が戻ってくるかと思ったら、意外に無愛想で“No”と言われた。
あれっ、だめなんだ。そんなお願いをしたミーハーな自分をちょっと恥じた。
けど、僕は、地球の歩き方をかばんから出し、彼が写っている頁を見せて、「You are femous man・・・for my memory・・・」と言ったら、ちょっと微笑んで“Ok”と言ってくれた。
「Hey!」彼は、彼の助手らしきドアマンを呼び、写真を撮らせた。
その存在感から、でかい人だと思ってたら、並んでみると僕の方が大きかった。
ラッフルズホテルの名物ドアマンとのツーショット。
シンガポールでのいい思い出のひとつになった。
                     (2008.1.29 シンガポール・ラッフルズホテルにて)
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P.S 後で知ったんだけど、このドアマンのぬいぐるみとかキャラクターグッズを売ってるらしい。僕はショップには顔を出さなかったので全く知らなかった。次回行ったら、買ってこよう。
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by huehuki-pi-hyoro | 2008-02-17 12:19 | 旅日記  

Down south in SINGAPORE④ ~マーの悲劇~

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世界3大がっくり名所には諸説あるらしく大抵この4つがあげられるらしい。
マーライオン、そして人魚姫、小便小僧、オペラハウス。
僕は、見事にこのうち2つを先週2日続けて見たのだった。
そもそも、がっくり名所と言われてるんだから、誰も期待していかないと思う。
なら、もう“がっくり名所”の称号は他に譲ってもいいと思うんだけど。
僕も期待してなかった。けど、シンガポールのシンボルとして見ておきたかった。
そして、やはりどんだけつまらんもんかも確認しておきたかった。
午前中のアポ先からは、歩いて15分程度。
どうしても見たいとも思わなかったけど、僕が目的としていたラッフルズホテルやイスラム街の方向にあったし、やっぱ、シンガポール来て見ずに帰るってのもなぁ、というのもあり、結局、足はマーライオンに向かってた。
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彼(彼女?)ががっくりされる理由は、3つある。
ひとつは、最初の写真、そしてこの写真にもあるように、背景がなんとも殺風景なのである。
少なくとも海の景色が絶景だったら、マーライオンの価値もあがるのに、後ろがクレーンが立ち並ぶ工事現場では、感嘆の声などでるはずがない。
そして、2つ目は後ろ姿である。マーライオン公園に行く人の多くは、後ろ姿が初対面となる。よく写真などで見る正面からの姿ではないのである。
そして、3つ目。やっぱり、これはそもそもということで、マーライオン、あんた自身がつまらん。大きくもなきゃ、歴史もない。彫刻が素晴らしいわけでもなく、どことなく中途半端。これではなという感じ。(その後で作ったセントーサ島のはでっかいらしいけど。)
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このように、前から見れば、それなりに豪快に水を吐き出す姿が見えるんだけど、それまでにつまらない後ろ姿と景色を見てしまってるから、なんだこんなもんかってことになってしまう。
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いや、すまん、すまん。
なんだかんだ言って、息子にはマーライオンのマグネットと、娘にはマーライオンがデザインされた絵葉書を送ったんだった。

結局、僕は、わずか10分くらいでマーライオン公園を後にし、村上龍の小説の舞台となった「ラッフルズホテル」に向かった。一昨日の最後の写真を見ると分かるのだけど、背後からは思いっきり黒い雲が追いかけてきていたのだった。
                                  (2008.1.29 シンガポールにて)
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by huehuki-pi-hyoro | 2008-02-06 23:40 | 旅日記  

Around the World

今朝、東南アジア、南半球への旅を終え、帰ってきた。
バンコクを出たのが昨日の午後3時40分。シンガポールで5時間のトランジットを経て、夜中の1時20分頃、シンガポールを飛び立った。6時間のフライトは、寝て、食べていればあっという間。朝8時20分、セントレアに戻ってきた。
気温は2度。昨日まで30度の町を歩いていたけど、体自身はそのギャップはあまり感じない。暑ければTシャツ1枚になり、気温2度なら、セーターを着て、ジャンパーを羽織るだけ。2週間前のマイナス10度は経験したことがなかっただけに強烈だったけど、こんな気温の差はなんてことない。すぐに体は慣れてくれた。
豊橋駅まで女房に車で迎えに来てもらい、家に11時頃帰った。
娘は部屋に隠れて待ってた。今週受験だという息子はまだ寝てた。(今日聞くまで、今週受験ってこと知らなかった・・・。)
あちこちでいっぱい買ってきたおみやげを娘と、女房にいくつか渡し、まだ寝ている息子の分は食卓の上に置いておいた。娘の満足度はかなり高い。さっそく、自分の部屋のあちこちに置いていた。父ちゃんのささやかな幸せの瞬間でもある。
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ちょっと早い昼飯(海外から帰ってくるとまずは必ず冷奴)を食べると、座っているだけで、目が閉じ始めた。眠り人形のように体が揺れ始めた。旅に出ている間に届いていたシェリル・クロウの新譜を最後まで聞き終えてからちゃんと寝ようと思ってたけど、ジャケットを着たままリビングに横になったとたん、あっという間に寝てた。2時に目を覚まし、寝室へ。そして再び起きてきた時には、サザエさんが始まっていた。時差がない分、楽だとは思っていたけど、飛行機のなかでの浅い眠りと8日間の旅の疲れが一気に出たんだと思う。気持ちのよい深い眠りだった。
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今回行ったシンガポール、シドニー、バンコクは全て初めて行く町だった。
気持ち的には新鮮だったけど、特別な楽しみは行くまではなかった。仕事的には僕が行かざるを得ない状況になったのだけど、私情的には誰かに行ってほしい仕事だった。けど、バンコクの大ちゃんには会いたかった。唯一の楽しみといえば、それだけだったかも知れない。
けど、今、帰ってきて1週間を振り返れば、やっぱり行ってよかった。それは、世界を身近に感じることができたこと。僕は、これまで南半球や東南アジアを身近に感じたことがほとんどない。同じアジアでもどこか遠くのことにしか感じてなかった。
飛行機で6時間とか半日近くかかるかも知れないけど、僕の気持ちの距離は縮まった。これらの3つの町で起こることに、これからはかなり関心を持つだろう。
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どの町がよかっただろう。
そう、どの町もよかった。どの町ももう1度プライベートで行ってみたいと思った。
今回は、仕事も持って行ったから、ホテルで仕事している時間も何時間かあった分、各地で存分に満喫してないというやや欲求不満な部分もあるかも知れない。
大都市ばかりだから、基本的には人が多いところにずっといた。世界中の大都市には、地下鉄が走り、コンビニがあり、日本食屋もどこにでもある。だから、逆に言えばどこでもCity Life自体にはそんなに大きなカルチャーショックを受けるような違いがあるわけではない。
けど、どの町にも、その町の文化があり、その町の人たちの生活がある。
そして、僕にはまだまだ知らないことがあまりにも世界中にありすぎる。
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この1年で世界中のあちこちを回った。
ロンドン、パリ、フランクフルト、ベルリン、ニューヨーク、ワシントンDC、ロサンゼルス、シアトル、ソウル、台北、香港、上海、北京、大連、瀋陽、バンコク、シンガポール、シドニー、そして東京、名古屋、大阪、福岡、札幌、金沢・・・・。
僕自身のなかの世界が近くなった。
僕自身のなかの世界がひとつになりつつある。
どの町に行ってもはじめましてがあり、ありがとうがあり、さよならがある。
人と人は笑顔で接し、笑顔で別れる。
世界中の町には、食事や買物で幸福そうな人たち。
そして、大ちゃんや、とよはしっ子@ロンドンのように、名古屋を飛び出し世界で活躍する仲間もいる。
世界中を回ってみたい。ナカタのように、世界中を旅してみたい。
これまでは、仕事で行かせてもらっているけど、これからは個人でも行こうと思ってる。
次はどこへ行こうか。危険な地域以外ならどこでもいい。
今年中には、どっかへ行こう。世界の人たちに会いたい。
                            (2008.2.3 hometown豊橋にて)
※今回の旅日記はシドニー編から再開します。明日から、お楽しみに。
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by huehuki-pi-hyoro | 2008-02-03 22:15 | 旅日記  

Down South in SINGAPORE② ~ナイトサファリ~

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こんにちわ。シンガポール牧です。(深い意味はありません。使いたかっただけです。)
さて、シンガ2日目。
朝からホテルにこもって原稿書き。もったいないけど、しょうがない。
ホテルのレストランで朝飯を食べた以外は、2時半まで部屋から一歩も出なかった。昼飯も部屋においてあったドライフルーツで済ませ、3時のアポ先まで。
アポ先は、超高層ビルの並ぶオフィス街。快適なオフィスで取材かと思いきや、路上のスタバですることに。ただ、昨日も書いたとおり、思ったほど暑くない。それは、写真に見るように、あちこちに緑があるからだと思う。そこへ行けば、やさしい風が吹いてくる。だからだと思う。
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晩飯をホテル横のホーカーズ(屋台の集合体、いわば屋台村)で済ませ、タクシーでナイトサファリへ。期待していった分、いやそれ以上に期待はずれだった。ただ、女房と娘へのおみやげは喜んでくれそうなものを見つけた。それは大きな収穫だった。
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日本語解説のトラムに乗って40分。降りてから大きなステージでのショーを30分。サファリなら富士や姫路の方が断然面白いし、動物を使ったショーなら、USJのアニマルショーの方が笑えるし楽しい。ホテルを出て戻ってくるまで約4時間。これなら、街を歩いている方がよかった。うしろのおばちゃん軍団も、あまり見えない動物に、ご不満の様子だった。
ただ、これも仕事的には勉強。今回の目的からすれば、いかに宿泊客に夜もてなすかといった点ではシンガポールもよく考えている。何せ、夜中の12時までこの動物園はやってるんだから。
                                     (2008.1.28 シンガポールにて)
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by huehuki-pi-hyoro | 2008-01-29 07:30 | 旅日記  

Down South in SINGAPORE① ~アジアの片隅で~

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シンガポールのチャンギ空港に着いたのが3時半。
空港から外へ出たとたん、暑さが襲う・・・と思いきや、それほどの強烈な感じでもない。大連に行ったときの寒さの方が強烈だった。
ただ、じんわりと暑い。曇っていたこともあるだろうけど、日差しの暑さはないけど、やはり気温と湿度は高い。タクシーにジャケットを着たまま乗っていて3分たたないうちに「暑っ」と言って脱いだ。
ホテルに向かうタクシーから見える高層ビル群。
アジアの片隅、シンガポールに初めてやってきた。
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夕食を食べに外に出た。
泊まっているホテルは、チャイナタウンにある。歩いてすぐのところにあったヒンズー教の寺院。写真を撮るなら3$(240円)必要だと入り口に書いてある。まあ、浄財のつもりで払った。なかでは、子供からおばあちゃんまで集まって祈りをささげ、何やら歌っている。寺院の各所には座り込んで瞑想にふけるインド系の人たち。
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出発前には治まっていた僕の心のなかの『旅虫』がさわぎ始めた。
(poohさん、旅虫ってことば気に入ったので使わせてもらってます。)
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リバーサイドまで歩き、ウォーターフロント開発で有名なモール街を歩いた。中国と一緒で街はすっかり春節(旧正月)モードで、あちこちで飾りつけがされている。
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市場に繰り出した。この喧騒とざわめき。アジア独特の雰囲気に触れると、すっかり頭のなかは「深夜特急」の沢木耕太郎になる。ひとつひとつ目に見えるものに対して、僕は頭のなかで何か思いを語っている。ただ、呆然と見て歩いているわけじゃない。それぞれに僕は刺激を受けていた。
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今回の旅も、また面白くなりそうだ。ようやくわくわくしてきた。
今日はホテルで仕事をした後、3時からアポイント。その後は、同行しているクライアントさんとナイトサファリへ。
では、また、明日。この部屋もフリーでネット使えるので、また書くと思います。お楽しみに。
                               (2008.1.27 シンガポールにて)
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by huehuki-pi-hyoro | 2008-01-28 08:14 | 旅日記  

大連・未発表集①  ~アジア最大~

大連のアポの合間に訪れたアジア最大の広さという星海広場。
見たからどうにもなるわけではないとは思いつつ、「アジア最大」という謳い文句についつい釣られて、タクシーを飛ばした。(ちなみに、大連のタクシーはすごく安くて8kmくらい走っても200円くらい)
その広さを見渡すには、目の前にある国際会議場に上ってみるべしと地球の歩き方に書いてあるとおり、僕は、入っていいのかと思いつつ、ガードマンの前を堂々とくぐりぬけ、会議場の3階まで上っていった。
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確かに広い。
けど、「で?」って感じだった。
これって言い換えれば、ただの空き地じゃないのか?
広場らしき囲いもはっきりしないし、ただ、開発地区の空き地をちょいと整備しただけのようにもみえる。アジア最大を謳うんだったら、アジア最大のイベントでも開催したんだろうか。10万人集めるストーンズのライブでもやってたら許してあげよう。
いや、待てよ。降りてみたらその体感も違うかも知れない。と、寒空の中、僕は広場まで歩いた。
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広場の端に立って、遠くを見た。
「で?」
だから、ただの空き地だって。
「凄え」とか「半端じゃない」とかいう言葉は出てこなかった。
写真だけ撮って、とっととその広場を後にした。滞在時間、わずか5分。
ただ、無駄とは思ってない。
僕は、アジアで最大の広場に足を踏み入れたんだから。
誰が公認しているか知らないけど・・・。
                              (2008.1.14 中国・大連にて)
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by huehuki-pi-hyoro | 2008-01-21 23:02 | 旅日記  

ひとり股旅・中国(大連・瀋陽編) 番外編 ~両さん~

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瀋陽の世界遺産、瀋陽故宮をガイドしてくれた呉さん。
まだ、11月に入社したばかりの新入社員。
「私はモンゴル族です。」と、会って早々にそう言われた。瀋陽には朝鮮族、漢族などいくつかの民族の人たちが暮らしている。モンゴルと言えば、朝青龍のようなさっぱり系のイメージを持っていたが、彼の顔はくっきりとした濃い顔立ち。
特に、まゆげ。そのまゆげを見た多くの日本人は、こちら葛飾区亀有の両津勘吉の顔を思い出すだろう。あとちょっとでつながりそうなまゆげは、忘れられない。
その後の食事の場でも、日本の漫画で似ているキャラクターがいるんですよと笑いあった。
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まゆげの話は別として、彼の誠実さには頭が下がった。
本人は、日本語が下手で申し訳ありませんと何度も言っていたけど、僕にとっては十分すぎるほどのガイドだった。もちろん、流暢というほどではないけど、決して変な言い回しはしてないし、確実に伝えたいことは伝わってくる。特に故宮のような歴史的なむずかしい言葉も一生懸命話してくれた。そして、彼が知っていることは全て伝えたいんだという思いも伝わってきた。
彼は25歳。中国では最近、結婚がむずかしいという苦悩の表情や、日本に留学したいんですという希望の顔、いずれも彼の正直な気持ちが表れていた。いい人だった。
帰りの別れ際、ガイドをしてくれたお礼に、他の仕事先でも渡していたおみやげをあげた。
もらっていいんだろうかと恐縮しながら、嬉しそうな顔をして、彼は2回「ありがとうございます」と言った。そして、少し間を空けて最後に彼は「謝謝」と言った。
彼にとっての本当の思いは「謝謝」だったんだと思う。最後に中国語で本当の思いを伝えてくれたことが僕は嬉しかった。彼にはまた会いたい。
瀋陽の両さんに会ったらよろしくと。                               
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by huehuki-pi-hyoro | 2008-01-20 09:01 | 旅日記