27×0

土曜日。少年野球公式リーグ戦。
朝9時からの第1試合は、僕が監督をする5年チームの試合。
前も書いたけど、5年チームとはいえ、ピッチャー、サード、センターは3年生が守るチーム。
けど、6対2と善戦した。初めて点をとった。みんながんばった。それだけでいい。

2試合目。僕は、初めて公式戦の主審を務めた。
もちろん、野球のルールの基本は分かってるけど、細かいとこになると分からないこともある。
そこだけが不安だったけど、こちらは4年生の試合。
審判というよりも、野球の指導者的な位置づけもある。
だから、4年チームの試合にはボークがない。ボークがあれば、注意して教えてあげる。

試合の結果は、27対0。
3点、4点、8点、2点と毎回点数は刻まれる。
4回が終わった時点で残り試合時間は5分。既に17対0。
もう1回やっても結果は変わりようがない。
ほぼ試合終了時間に近づき、勝っているチームは4回で終わるような雰囲気だった。
けど、1時間半までは試合を続けるというルールに基づいて、もう1イニング試合を続けた。

5回表、2人目のピッチャーはストライクが入らない。
いくらストライクゾーンを甘くしたとしても、限界があった。
投げてはフォアボール、キャッチャーはパスボール。打っても守備がアウトにできない。
次々とホームベースを駆け抜け、ついに10点目を数えた。

ただ、負けてるチームは最後まで一生懸命やってた。
こんな試合でもだれることなく、必死でストライクを投げようとがんばってた。
キャッチャーも、あと1ストライク、あと1アウトと何度も何度もピッチャーに声をかけてた。
ベンチのコーチ、監督、父母たちからもずっと応援は絶えなかった。
そんな姿を見ながら、僕は審判のマスク越しに、熱いものがこみ上げていた。

試合終了後の両チーム並んでの挨拶。
審判は、結果のみ言えばいい。練習試合じゃないから、私的な感想など言わなくてもいい。
いや、むしろ言ってはいけないのかも知れない。
けど、僕はあきらめなかったことに感動していたことを彼らに伝えてやりたかった。
「27対0で、シャークスの勝ちです。けど、負けたドルフィンズも最後までよく頑張ったね。」
ドルフィンズの監督の笑顔が見えた。
試合終了後は、キャプテンと監督だけ握手をすることになっている。
僕は、「全員で握手しよう」と言って試合を終えた。

試合終了後、ドルフィンズの監督から「ありがとうございました」と言われた。
27対0。僕には、まるでそんな得点差を感じていなかった。
戦う気持ちは全くの互角。僕の心のなかでは引き分け。それでいいじゃないか。

by huehuki-pi-hyoro | 2009-06-07 12:06 | 野球  

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