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夜店

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「もう夜店の季節か。」
金曜日の帰り、わた菓子を持った家族連れを見かけ、夜店が始まったことに気がついた。夜店は、“もう夏だよ”と季節を感じさせてくれるこの町の風物詩だ。僕らのように夜店に毎年行っている者には、体の感覚として、夜店の時期ってのが染み付いている。昨日も、学校を集合場所としてこれから夜店に行こうという子どもたちを見て、少年野球の他のコーチがつぶやいた。「もう夜店、はじまるのか・・。」
大正時代から続く夜店が豊橋では毎年6月に開かれる。僕が子どもの頃は、1ヶ月間毎日やってたけど、いつからか、週末にしか開かれなくなった。場所も、駅前の商店街から、最近は野球場の周りの公園で開かれるようになった。神社の祭りでもないので、いわば市民の祭りとも言えるものだけど、夕暮れから夜にかけて、夕涼みをしながら歩く夜店には情緒がある。
何か特別なものがあるわけでもない。ただ、200もの食べ物や縁日ならではの金魚すくいなんかの遊びの露天が並ぶだけだ。けど、娘は、心ときめく場所なのか、ずっと何を食べようか、何をしようか、全ての店を覗き込んで迷いながら歩いている。「何でも食べたかったり、遊びたいのあれば言いなよ。」と、迷う娘に3回くらい言った。
夜店_b0041442_2120971.jpg結局、僕は北海道産とうもろこしをむさぼり食い、娘は、キラキラ光るおもちゃを買い、フライドポテト詰め放題を楽しみ、チョコバナナをほおばった。何人もの娘のともだちにすれ違った。何人もの少年野球小僧たちを見つけた。(「もし俺を、夜店で見つけたらおごってやる」っていう約束をしてて、子どもたちに見つかると、昨日の写真のピコピコハンマー爆弾を「これがおごりだ」といってくらわしてた。だから、実は逆に僕が子どもたちを必死で探してたんだけど・・・。)
娘はまた行きたいと言ってた。去年も毎週のように行ってたと思う。今年も何回も行くんだろうな。何があるわけじゃないけど、僕は、この町の夏の風物詩の雑踏にいるのは悪い気はしない。

by huehuki-pi-hyoro | 2006-06-04 21:21 | 日記  

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