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笑いの殿堂

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正月明け、なんばグランド花月。
一度見たいと思ってた思いがようやく実現した。
目的はチュートリアル。M-1での圧笑ぶりをナマで見たかった。
席は4列目中央通路側の特上席。(チケットとっていただいた吉本の吉Pに感謝)
ややもすれば出演者のつばけが飛んで来るかも知れないほどの近距離、ときどき目線も合う。

通常は2時間半ほどの公演と聞いていたけど、毎日放送のテレビ番組の生中継がはいってたこともあり、その中継時間に合わせてなんとたっぷり3時間半。ここまで長い公演はブルース・スプリングスティーンの代々木ライブ以来かも知れない。

正月特別公演、生中継とWのスペシャルの幸運が重なり、出演者はM-1ファイナリストの若手からベテランまで超オールスター。麒麟、チュートリアル、ブラマヨ、中川家、B&B、阪神巨人、笑い飯、Wヤング、のりおよしお、吉本新喜劇(内場、辻本等)、カウスボタン、いくよくるよ、桂文珍。(出演順)
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看板のメッセージどおり、思いっきり笑わせてもらった。
“我ら浪速の笑売人”。彼らは笑わせるのが商売、いや職業なのだ。笑ってもらってなんぼの世界。
3時間半、とにかく感心したのは、彼らが全く気を抜くことなく、全力で演じているということだった。M-1常連の若手たちも、M-1での舞台と全く遜色ないほどの熱演。彼らはここで気を抜いたら笑ってもらえないことを知っている。とにかく笑わせようという気持ちがひしひしと伝わった。もちろん、生中継ということもあったとは思うけど、恐らくテレビが入ってなくても彼らは毎日、ここで全力出し切って笑わせ続けているんだろう。生チュートリアルが見れればいいと思ってた僕は、結果的には全ての出演者の全てのネタに笑わせてもらっていた。全てが最高の笑いの職人芸だった。
若手に続いて出てきたB&B。生[もみじ饅頭]は見れなかったけど、洋七の怒涛のマシンガントークにただただ圧倒された。そして、僕は、いつの間にか大粒の涙が溢れていた。笑い過ぎて涙が出たんじゃない。僕らが高校の頃、つまり、25年以上も前から、ずっと笑いを提供し続けてくれていることに感激した。「洋七ずっと笑わせ続けてくれてありがとう」という気持ちが溢れる涙に表れていた。それは、Wヤングでもそう。当時は相方は違った(自殺で亡くなった)けど、小学校から僕はWヤングのファンだった。もう64歳になるという平川がエアロビクスをネタに息を切らしながら舞台を駆け巡る。まさに全力だった。手を抜くなんて全くない。全力で人を笑わせている。また、僕の目には感謝感激の涙があふれていた。

3時間半はあっという間だった。朝5時に起き、昼過ぎまで大阪周辺で仕事をしていたんで、ややもすればうとうとと寝てしまうかもと思っていたのは杞憂だった。寝る暇なんてない。10秒(B&Bは5秒かな・・)に一度は笑わせるネタ、仕掛けが待っている。さすが浪速の笑売人たち。
閉演後のお客さんたちはみんな満足した笑顔に満ち溢れていた。僕自身初のNGKは、僕の予想ははるかに超えるほど本物の日本一の≪笑いの殿堂≫だった。“笑い”を提供し続けるこの人たち、この場、この会社(吉本興業)に国民栄誉賞級の名誉を与えてもいいんじゃないかと本気で思ったほどに、そこには素晴らしい芸能があった。

「僕らも頑張っていかないかんなと思いまして・・・」というよくある漫才の出だしは、実はそのまま僕らにもあてはまる。あの全力を振り絞った芸を見て、そう、僕も頑張っていかないかんなと素直に思ったのだった。
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というわけで、今年もよろしくお願いします。
年賀状でエールをいただいた暖かい声にお応えして、というかこんなにいくつかの暖かい言葉をいただいてたら、頑張って書かないかんなあと思い、ときどき書いていくことにします。週1回程度と思っていてください。思い出したらときどき覗きに来てみてください。

by huehuki-pi-hyoro | 2007-01-08 11:19 | 日記  

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