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ひとり股旅・中国(大連・瀋陽)編④ ~鉄道大紀行~

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ニーハオ。関口知宏になった気分の者です。中国・鉄道大紀行の巻です。
今朝、ホテルを7時20分に出て、8時発の大連発・瀋陽(しんよう・中国読みはシェンヤン)北駅行きの特急快速に乗り込んだ。
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電車にはすんなりと乗れた。
現地の旅行会社の人は、1時間前には行った方がいいと言ってたけど、これだったら10分前でも十分だった。たぶん、お客が少ない時期でこれくらいの行列で済んだんだろうけど、もっと混雑しているときは、凄いことになってるんだろう。
車両は数えなかったけど、どこまで続いてるんだろうというくらい長かった。僕の指定席は1号車。上下に分かれてて、僕は下段。席に向かうとおっちゃんが座っている。他にも同じような番号があるのか、あるいは、こんな指定席なんて意味がなく、みんな自由に座っちゃってるのか。よく日本の新幹線などでもあるように、僕の指定席チケットを見せて、「僕、ここなんですけど」とジェスチャーをすると、無精ひげの魯迅のような顔をしたおっちゃんは、慌ててチケットポケットから出して僕のと並べて比較した。彼のは「上」の段だった。指で上を指し、「上だよ」と教えてあげると、恥ずかしそうに席をたっていった。
今、思えば彼が座っているのを見ても、やけに僕は落ち着いていた。慌てることはまったくなかった。座ってから、海外旅行のひとり旅もかなり場慣れしたなと自分で思っていた。
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僕の席は4人向き合う席の通路側。しかも、進行方向とは逆方向。(↑右側の空いている席が僕の席)この状態での4時間の移動は辛いなと思った。もし、辛くても外の景色を見ていれば飽きないだろうと思ってた僕の思いは、通路側ということで崩れた。そして、移動中にパソコンで仕事しようなんて、とんでもないことだった。テーブルも目の前にない。そして、この揺れではとうていできない。すっかりあきらめた僕は、中国に来てから初めてipodを取り出し耳にした。
4時間の間に、行く前に新しくDLしていたショーケンのライブアルバムを目を瞑りながら2枚聞いていった。久しぶりに聞くこともあり、それは新鮮で、あっという間に4時間が過ぎていった。そういえば、不思議と眠くならなかった。いつ、検札に来るか分からないというのもあったけど、そこには多少の緊張感もあったのかも知れない。
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途中、トイレに立った以外は一度も席を立つことはなかった。
僕は向かいに座っている老婆とも、途中カップラーメンを食べていた斜め前に座っていた学生風の男の青年とも、僕の前を通る度に僕のひざやももを触っていった隣のおばちゃん(といってもたぶん僕より若いと思うけど)ともひとことも会話もせず、4時間を過ごした。みんながひとり旅モードということもあったけど、今日はそういう友好気分はなかった。
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終点の瀋陽北駅には、ほぼ予定どおりの12時10分に着いた。意外に信用できるじゃないか。
駅を降りた瞬間、その寒さが襲ってきた。天気予報では昼間の最高気温マイナス10℃。明らかに大連とは違う。風が猛烈に冷たい。駅構内を歩いて駅を出ただけで、もうたまらなくなった。電車のなかも暖房は一応効いてたけど、約1時間ごとくらいに止まる駅で2分くらい停車する間、ずっと扉が開いているもんだから、すぐに冷えてしまう。結局、僕はダウンも脱ぐことなく、マフラーに顔を深くうずめたまま過ごしていた。だから、電車を降りたとき、体が温まっているなんてことはまるでなかった。
駅を出ると、大連とは違った喧騒な雰囲気が漂ってた。駅前で新聞を大声で売る人たち、僕に地図を売りつけようとしつこくつきまとう人たち。
着いたらまず昼飯を食おうと決めていた僕は、駅前にあった吉野家に駆け込んだ。
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電車が着いたばかりということもあるんだろうけど、店内は年末大バーゲン並みの大混雑。瀋陽の吉野家は大人気だった。けど、僕は列に並んだ。ここにいるだけで暖かいだけでありがたい。そして、取材の2時までにはまだ時間があった。
大混雑していることもあり、吉野家で時間を潰すわけにはいかなかった。すぐに店を出て、どうしようかと思っていると、駅前の大きな郵便局を見つけた。とにかく暖かいところに入りたい。そういえば、いつも海外に来ると毎日娘に送っていた絵葉書を忘れていた。絵葉書を売っているのは期待しなかったけど、ここは、シンプルに普通の中国の葉書で送るのも面白いかと思った。
ガイドブックで葉書の料金やら出し方を確認し、カウンターに向かうと、横の方に何やらショーケースのようなものが見えた。何だろうと見に行くと、そこには今年のいろんなデザインの年賀状が並んでいた。中国の正月は、これからなのだ。まさに、今、絶賛発売中といったところ。結局、僕はここでちょっと面白い年賀状と年賀封筒を買い、そこで書き込んで送った。(ちなみに、中国の年賀状も日本と同じようにお年玉番号付だった。番号のデザインもそっくり。)
実は面白いデザインなんで、送って届かなかったらいやだな(残念ながら中国を僕はまだ信用してない)と思いながら、手で持ってくよりも、やはり消印入りにすべきと思いポストに入れた。
ただ、僕はそのまま送ればいいと思ってたけど、念のためカウンターで「日本国」に「航空」で送りたいんだけど大丈夫か聞くと、追加料金分の切手を渡された。よかった。あのまま出してたら、たぶん料金未納で届かなかったと思う。ガイドブックには、海外も料金は一緒のようなことが書いてあったのに・・・。僕の勘違いだろうか。
そんなことをしているうちに、アポの時間が近づいてきた。
そして、駅からタクシーに乗り、アポ先に向かった。
                                (2008.1.15 中国・瀋陽にて)

by huehuki-pi-hyoro | 2008-01-16 01:39 | 日記  

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